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激しく熱い「萌え市場」レポート
「萌え関連」で気になって読んでみた浜銀総研の4月1日づけ元レポート
「少子化などにより伸び悩むなか新しい動きがみられるコンテンツ市場」(リンク先pdf)
は、なかなか味わい深い。
全部で8枚のレポートなのだが、後半4枚が「注」にあてられており、「エヴァ」「ねこみみ萌え」「声優ブーム」「メイド喫茶」等々について、実に丁寧な、無駄に詳しい注釈がついているのだ。「なんとなく、クリスタル」ではないが、実はこっちを書きたかったのではないかと思うくらい。

エヴァンゲリオンへの注
監督は庵野秀明(夫人は漫画家の安野モヨコ)、
夫人はこの際関係ないと思います。そんな蘊蓄はいらん。(というか制作時結婚してなかったでしょ)

ねこみみへの注
ねこみみ人気の広がりについては、ねこみみキャラが活躍する「はいぱーぽりす」(放映期間:97 年4月~9月、テレビ東京系列)や魔法のカードを集める主人公の少女が時折ねこみみを付けたコスチュームを着用していた「カードキャプターさくら」(放映期間:98 年4月~2000 年3月、NHK)などがきっかけになったと思われる。ごく最近のねこみみ萌え狙いの作品としては、「月詠(つくよみ)~MOON PHASE」(放映期間:2004 年10 月~2005 年3月、テレビ東京系)があげられよう
はあ、そうですか。ネコミミモード。

萌え市場の推定について
テレビ放送されていたタイトルについてはファン層についても考慮している。例えば、萌えアニメとして名前があげられることが多い「ふたりはプリキュア」(放映期間:2004 年2月~、テレビ朝日系列)については、女児向けとしてヒットしていることなどを考慮して推計から外している。
プリキュアは小さなお友達のもの! こだわりは激しいです。

メイドさん萌えへの注
メイドさん萌えのなかでも細部に関する嗜好は千差万別であり、例えば髪型はツインテールかポニーテールか、髪飾りはリボンが好みかカチューシャが好みか、性格は気の強い方がよいか従順な方がよいか、エプロンドレスはロングスカート型かミニスカート型か、など具体に様々に細分化される。
自分がいま読んでいるのが本当に経済レポートなのか不安になります。

極めつけがこれ
アニメ放映の主たる時間帯の一つが深夜帯となったのは、ここ数年で顕著にみられる動きであるが、一方でアニメファンにとっては看過できない問題が出てきている。オリンピックやワールドカップなどの世界的なスポーツイベントが開催されている場合、その中継時間が延長されることにより深夜のアニメ番組を休止せざるを得なくなり、結果として予定の話数を消化できずに終わる、変則的な連続放映が増えて録画をし損なう、等の事態が発生している。特に予定話数が放映できずに番組が中途で打ち切られてしまう場合は、ファンにとって非常にフラストレーションが溜まることとなる。
もはや市場分析とはなんの関係もない、恨み節のような気がする。

最後にこんな一文。
(注については、当社戦略研究部の宮島耕史副主任研究員の全面的な協力により作成した。)

全面的協力乙!

毎日新聞や株式新聞のニュースでは、レポートのこの過剰さまでは分からない。原典(オリジナルソース)に当たることが大事だと痛感した。
by gyogyo-6 | 2005-04-20 12:28 | とうし


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