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観客も含めて映画
ARTIFACT@ハテナ系■ 不自由さから生まれる経験を大事にしたいより、後半部
映画を見る時、なるべく映画館で見ようと思うのは、大きい画面や音で見たいというより(誰にも邪魔されずに、静かな環境で楽しみたいのなら自分の家のほうがいい)、観客の反応も楽しみたいというのがある。『テニスの王子様 二人のサムライ The First Game』を映画館で見た時、手塚のすごいプレイのシーンのあと、小学生が「今の何?」とつい声を出してしまい、観客は大笑いしていた。異質な人たちと一緒の空間に押し込められるからこそ得られた経験であった。

これはすごく思います。観客(もちろん自分も含む)の反応も含めて映画だと思うくらい。特に子供客が多いアニメ映画などは、感情がダイレクトに響いてくるので面白いです。
(どちらかというと、加野瀬さんの言う「観客の反応も楽しみたい」というより、私の場合は「自分も観客となって一緒に楽しみたい」のかも知れません)

ずいぶん昔の話ですが「魔女の宅急便」を最初に観に行ったとき(映画館は満員でした)。
クライマックス近くで主人公のキキが、ボーイフレンドのトンボ君を助けに行くために道の真ん中でホウキにまたがるけど何も起きない… という場面がある。画面も無音になって、どうなるんだろう、なんとも言えない緊迫感… というところで

館 内 は 爆 笑 。

そりゃそうです。端から見れば滑稽でしかない行動だから。 
で、次の瞬間「わあっ!」と驚きの声が上がる(この記憶は定かでない。自分が心の中で言っただけかも)。
抜群に面白かった体験でした。

ところがしばらくしてこの日のことを商用パソコン通信のフォーラム(時代ですね)に書き込んだのですが、返ってきた反応が「お気の毒に、ぶちこわしでしたね。あの名場面を笑いで邪魔されるなんて」。いやそうじゃないんだよ! それが映画館の楽しさじゃん! と反論したくなりましたが、その時は黙ってそのままになってしまいました。

「魔女の宅急便」はロードショーの終わり頃にもう一度観に行きました。今度はさすがにお客さんもまばら。人口密度もさることながら、自分のようなリピーターが多かったためか、例の場面に来ても館内はノーリアクション。なんだか物足りなく感じたのでした。

ってもう、15年以上前の話ですね。

#引用中「テニスの王子様」の「今の何」で大笑いになる理由がわからない人は
うぱーのお茶会: 核爆発以上のものが!恐竜も?劇場版『テニスの王子様』
週刊少年Blog!: テニスの王子様劇場版は、笑いの致死量を超えた!
このあたりをご参照。
by gyogyo-6 | 2005-05-17 00:35 | よしなしごと


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