第六版が出ました。
第五版の序では
「これが第二世代のしめくくり、二一世紀は第三世代の新『新明解国語辞典』を送り出す」
と宣言されていた。
その理由は新明解を「新明解」たらしめていた編集主幹・山田忠雄氏の死去(第五版リリース直前)にある。
そう思って第六版を手にしてみたら、編者の筆頭はまだ「山田忠雄[主幹]」のままである。あれれ?
第三世代に生まれ変わる(それが良いのか悪いのかは別にして)のはもう一版先のようだ。
「恋愛」などの個性的な記述が話題になることが多い辞書だけれども、
「右」「東」「メートル」といった基本的な、しかし具体的な説明が難しくて堂々巡りになりがちな言葉の語釈も実は侮りがたい。
伊達に「小型辞書ナンバーワン」を誇っているのではないわけだ。
それにしても版を重ねる毎に「実感語釈」がどんどんマイルドになっていく(=面白くなくなる)ように感じるのはなぜだろうか。
第二版から愛用している自分にとっては、どうにも残念でならない。
買おうかどうか、まだ考え中です。
第六版発売